スルガ銀行カードローンの返済ルールと遅れた場合の対処法

地方銀行の中でもかなり大きな規模として知られているスルガ銀行。
そのスルガ銀行が提供しているカードローン「スルガ銀行カードローン」は、多くの人に利用されているサービスです。
カードローンは、定められた限度額の範囲内であれば自由に何度でもお金を借りられるサービスです。しかし、お金を借りる際には利息や返済についてきちんと理解しておかなければいけません。
また、返済については事前にシミュレーションを立てて、計画的にカードローンサービスを使いましょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
金利 | 年3.9~14.9% |
限度額 | 10~800万円 |
返済額 | 3000円~ |
対象年齢 | 満20歳以上~70歳以下 |
使いみち | 自由 |
返済方式 | 残高スライドリボルビング方式 |
返済日 | 毎月1日 |
担保・保証人 | 不要 |
返済金額のルール
基本的にカードローンの返済額についてのルールはどこの金融機関でも同じで「多く借りている人ほど多く返済しなければいけない」というのが普通です。
借り入れ残高に応じて、毎月の最低返済額が決まるというルールになっており、その一覧表は以下になります。
ご返済時の借入残高 | 定例返済額 |
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10万円以下 | 3千円以上 |
10万円超20万円以下 | 6千円以上 |
20万円超30万円以下 | 9千円以上 |
30万円超40万円以下 | 1万2千円以上 |
40万円超50万円以下 | 1万5千円以上 |
50万円超100万円以下 | 2万円以上 |
100万円超150万円以下 | 3万円以上 |
150万円超200万円以下 | 4万円以上 |
200万円超250万円以下 | 5万円以上 |
250万円超300万円以下 | 6万円以上 |
300万円超350万円以下 | 7万円以上 |
350万円超400万円以下 | 8万円以上 |
400万円超450万円以下 | 9万円以上 |
450万円超500万円以下 | 10万円以上 |
500万円超550万円以下 | 11万円以上 |
550万円超600万円以下 | 12万円以上 |
600万円超650万円以下 | 13万円以上 |
650万円超700万円以下 | 14万円以上 |
700万円超750万円以下 | 15万円以上 |
750万円超800万円以下 | 16万円以上 |
他の銀行カードローンに比べると返済負担は少なめ
スルガ銀行カードローンの最低返済額は、3,000円~となっています。
これは他の銀行カードローンに比べると、標準的な設定になっています。最低返済額に着目した他カードローンとの比較は、以下のようになっています
最低返済額の比較
カードローン名 | 最低返済額 |
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スルガ銀行カードローン | 3,000円 |
みずほ銀行カードローン | 10,000円 |
三井住友銀行カードローン | 2,000円 |
バンクイック | 1,000円 |
横浜銀行カードローン | 2,000円 |
千葉銀行カードローン | 2,000円 |
静岡銀行カードローン | 2,000円 |
楽天銀行スーパーローン | 2,000円 |
イオン銀行カードローン | 1,000円 |
セブン銀行カードローン | 5,000円 |
オリックス銀行カードローン | 3,000円 |
毎月の返済額が少ないことは、月々の返済負担が軽くなるということです。
しかし、少ない返済額しか返さないままでいると、完済までの期間が長くなり、総じて利息の支払い総額は大きくなってしまいます。
できるだけ最低返済額以上を返済するようにして、できるだけ早い完済を目指しましょう。
返済日のルール
カードローンでお金を借りた人は、期日までに決められた額以上を返済しなければなりません。毎月の返済日が指定されているところもあれば、「●日ごと」のように返済日が訪れるところもあります。
スルガ銀行の返済期日は「毎月1日」
画像引用:スルガ銀行公式ページ
スルガ銀行の返済日ルールは、上記の通り「毎月1日」に定められています。
もちろん毎月2日~19日の期間中にも返済をすることができますが、その場合は20日~翌月1日までの間にもう1度返済をしなければいけません。
銀行休業日の場合は翌営業日
1日が銀行休業日(土日祝日)だった場合は、その次の営業日が返済期日となります。
年末年始の時期などは注意が必要です。忘れないように、20日を過ぎた段階で返済手続きを先にしてしまうのがおすすめです。
返済方法は3つ
スルガ銀行カードローンでは、3つの返済方法が用意されています。自身のライフスタイルに合わせて最適な返済方法を利用しましょう
【1】ATM返済
カードローンの返済方法としては、もっともベターなのがATM返済です。カードを使ってスルガ銀行のATMや全国のコンビニのATMから、ほぼ24時間いつでも返済手続きが可能です。
利用可能なATMは以下のようになっています。
【返済可能なATM】
■スルガ銀行ATM
■イオン銀行ATM
■セブン銀行ATM
■ゆうちょ銀行ATM
■E-net
■タウンネットワークサービス
手数料無料で返済が可能
ATMから返済をする場合の手数料は無料となっています。
他の銀行カードローンでは、時間帯やATMはによって、所定の手数料がかかる場合があります。また、「月の返済●回までは無料」という方式をとっているケースもあります。
【2】振込返済
ATMへ行く時間がない人は、振込による返済が可能です。ネットバンクなどを活用すれば、自宅にいながら返済手続きをすることができます。
手数料と取扱日に注意
振込返済をする場合の振込手数料は利用者の負担となりますので注意が必要です。金額により、数百円ほどの手数料がかかりますので、ちょっとした負担になってしまいます。
また、振込の場合は取扱日にも注意が必要です。金融機関では、15時以降に手続きをすると翌営業日の扱いになってしまう場合がありますので、期日ギリギリの場合には注意しましょう。
【3】口座引き落とし返済
スルガ銀行の普通預金口座を持っている人に限り、毎月の1日に口座引き落としによる返済を利用することができます。
こちらは契約時に手続きが必要になりますので、返済を忘れそうな人は予め口座振替の設定をしておくと便利です。
カード返済との併用も可能
毎月の口座引き落としを設定している人でも、カードを使ってATMでの随時返済をすることが可能です。
むしろ、お金に余裕がある時には積極的に随時返済をおこなうことで、支払い総額を減らす事ができますので、活用してみてください。
返済が遅れそうな場合の対処法
カードローンで借りたお金は、期日までに指定された額以上を返済しなければいけません。申し込み時の規約には、返済日と返済額を守るように定められているので、遅れてしまった場合には規約違反となります。
返済に遅れそうな時には事前にスルガ銀行に連絡
「今月の返済に回すお金がどうしても捻出できそうにない」
そんな風に感じたら、できるだけ早い段階でスルガ銀行にこちらから連絡を入れましょう。その場合の連絡先は【0120-550-237】になります。
もちろん返済の義務そのものがなくなるわけではありませんが、督促が来なくなるという点、返済方法を相談できる点、精神的な負担を軽減できる点などのメリットがあります。
遅れると遅延利率が適用
前月の20日から1日までの期間で、決められた最低返済額を返す事ができなかった場合には「遅延」となり19.5%の遅延損害金年率が適用となります。
これは正規の返済額を返すまでは元のり率には戻りませんので、できるだけ早い段階で返済をしましょう。
事前に返済シミュレーションを立てる事が重要
カードローンでお金を借りる時は、事前に返済シミュレーションを立てることが大切です。
自分の必要なお金はいくらで、毎月いくらずつ返済できるのか。これらを前もって計画しておいて、必要以上の額を借りないように心がけましょう。
どうしても返済額が払えない時の対処法
想像以上に出費が増えて、どうしても返済が追いつかないという状況になってしまった場合は、自分1人で解決しようとするのではなく、誰かに相談するという事を検討してください。
1人で抱え込んでも、事態が好転するケースは少なく、むしろ悪化してしまう傾向にあります。
家族や知人に相談
お金の悩みを話せる相手は、周囲には少ないかもしれません。しかし、どうしようもない状況まで進んでしまった場合には、経緯をきちんと話して相談してみてください。
ただし、知人にお金の用立てをしてもらった場合には、その後の人間関係が大きく変わる可能性もありますので注意してください。
他社カードローンの利用を検討
どうしても支払いが難しい場合にいは、一時的に他のカードローンへ申し込みをしてピンチを凌ぐという方法もあります。ただし、この方法はあくまでも緊急回避として考えておきましょう。
他のカードローンでお金を借りられたとしても、その分の利息はもちろん発生します。さらに、2社のカードローンを利用するとなると、返済日や返済額の管理も大変です。
ただし審査は厳しいものになる
もちろん、厳しい審査に通過しなければいけませんし、新たな申し込み先の担当も「スルガ銀行でも借りている」という事実を知った上で審査を行います。この方法を使う場合には、先のことを良く考えた上で検討する必要があります。
専門家に相談する
もし本当に返済額がどうにもならない状況になった場合には、専門家に相談して法的手続きを取るという方法もあります。主に、すでに他のローンを借りている人は特に検討の余地があるかもしれません。
具体的に言うと、「任意整理」「個人再生」「自己破産」といった債務整理手続きです。
下記のような専門家が相談に乗ってくれる機関を活用するなどして、最善の道を模索してみてください。
■「独立行政法人 国民生活センター」
■「金融庁:金融サービス利用者相談室」
■「日本弁護士連合会 公式ページ」
【まとめ】スルガ銀行カードローンの返済ルールを把握して計画的に利用
カードローンはいつでも自由にお金を借りられる便利なサービスですが、返済についてのルールをきちんと把握したうえで使わないと、大きな失敗をしてしまう可能性があります。
カードローンは借り入れと返済は表裏一体なので、事前にシミュレーションを立てたうえで計画的に利用しましょう。
また、国内にはカードローンサービスを提供している金融機関はスルガ銀行以外にもたくさんありますので、ご自身に合ったサービスを色々と探してみるのも良いかもしれません。