カードローンにおける金利の相場と利息を抑えるための方法を解説

カードローンの金利は住宅ローンやマイカーローンなどに比べて高く、損をしてしまうのではないか?と感じている人は少なくありません。
そこで、この記事では一般的なカードローンの金利や、利息の計算方法、利息を抑えるための方法を解説します。
カードローンの金利は高いのか?相場を確認
まずは、カードローンに設定されている金利の相場を確認しましょう。
金利の相場を確認しなければ、利用を検討しているカードローンの金利が高いのか低いのか、正しく判断できません。
ここでは、銀行と消費者金融にわけて金利の相場を紹介していきます。
銀行カードローンの金利は上限15.0%程度が相場
主な銀行カードローンの金利の一覧は以下の通りです。
商品 | 金利 | 公式サイト |
---|---|---|
三菱UFJ銀行バンクイック | 年1.8%~年14.6% | 三菱UFJ銀行バンクイック公式サイト |
三井住友銀行カードローン | 年4.0%~年14.5% | 三井住友銀行カードローン公式サイト |
みずほ銀行カードローン | 年2.0%~年14.0% | みずほ銀行カードローン公式サイト |
りそな銀行りそなカードローン | 年3.5%~年12.475% | りそな銀行りそなカードローン公式サイト |
東京スター銀行カードローン | 年1.8%~年14.6% | 東京スター銀行カードローン公式サイト |
住信SBIネット銀行カードローン | 年8.99%~年14.79% | 住信SBIネット銀行カードローン公式サイト |
オリックス銀行カードローン | 年1.7%~年17.8% | オリックス銀行カードローン公式サイト |
ソニー銀行カードローン | 年2.5%~年13.8% | ソニー銀行カードローン公式サイト |
楽天スーパーローン | 年1.9%~年14.5% | 楽天スーパーローン公式サイト |
じぶん銀行じぶんローン | 年2.2%~年17.5% | じぶん銀行じぶんローン公式サイト |
セブン銀行カードローン | 年15.0% | セブン銀行カードローン公式サイト |
イオン銀行カードローン | 年3.8%~年13.8% | イオン銀行カードローン公式サイト |
横浜銀行カードローン | 年1.5%~年14.6% | 横浜銀行カードローン公式サイト |
千葉銀行カードローン | 年1.7%~年14.8% | 千葉銀行カードローン公式サイト |
静岡銀行カードローン「セレカ」 | 年4.0%~年14.5% | 静岡銀行カードローン公式サイト「セレカ」 |
広島銀行カードローン | 年2.475%~年14.475% | 広島銀行カードローン公式サイト |
七十七銀行カードローン | 年4.9%~年14.8% | 七十七銀行カードローン公式サイト |
京都銀行カードローン | 年3.975%~年11.975% | 京都銀行カードローン公式サイト |
福岡銀行カードローン | 年3.0%~年14.5% | 福岡銀行カードローン公式サイト |
ジャパンネット銀行ネットキャッシング | 年2.5%~年18.0% | ジャパンネット銀行ネットキャッシング公式サイト |
銀行カードローンの金利の相場は15.0%程度と、カードローンの中でも低めに設定されています。
できるだけ低金利で利用したいという人は、先に銀行のカードローンから検討してみるのがよいでしょう。
消費者金融カードローンの金利は上限18.0%程度が相場
主な消費者金融カードローンの金利は以下の通りです。
商品 | 金利 | 公式サイト |
---|---|---|
アコム | 年3.0%~年18.00% | アコム公式サイト |
プロミス | 年4.5%~年17.8% | プロミス公式サイト |
アイフル | 年3.0%~年18.00% | アイフル公式サイト |
SMBCモビット | 年3.0%~年18.00% | SMBCモビット公式サイト |
レイクALSA | 年4.5%~年18.0% | レイクALSA公式サイト |
ノーローン | 年4.9%~年18.0% | ノーローン公式サイト |
キャネット | 年15.0%~年20.0% | キャネット公式サイト |
フクホー | 年7.3%~年18.0% | フクホー公式サイト |
ライフティ | 年8.0%~年20.0% | ライフティ公式サイト |
フタバ | 年14.959%~年17.950% | フタバ公式サイト |
エイワ | 年19.9436%~年17.9507% | エイワ公式サイト |
セントラル | 年4.8%~年18.0% | セントラル公式サイト |
消費者金融のカードローンの金利の相場は18%程度と、銀行カードローンに比べて金利が高めに設定されています。
しかし、消費者金融では金利以外でのサービスが充実しています。
例えば、即日融資に対応していることが挙げられます。最短1時間で借りられるところもあるので、緊急でお金が必要になったときに強い味方になってくれます。
また、他にも借入れ・返済方法が豊富です。コンビニATMなど、全国で借入れ・返済が可能なだけでなく、ネットから指定した口座にいつでも振り込みで借りることも可能です。
カードローンの金利から実際の利息を計算してみよう
利息は、金利をもとに算出されます。カードローンを利用し始める前に、自分が希望する金額でいくらの利息が発生するのかを確認しておきましょう。
基本的な計算式は「元金×金利÷365日×利用日数」
利息を算出するための計算式は以下の通りです。
利息=元金×金利÷365日×利用日数
この計算式からわかることは、低金利で借入れできても、元金が多い場合や利用日数が長い場合は、利息が多くなってしまうということです。
そのため、必要最低限の金額だけを借りて、なるべく早く返済して利息を少なくすることが大切です。
ただし、完済までには返済が進み、元金が減っていきます。そのため、一度計算したからといって、完済までに発生する利息を算出することはできないことに注意が必要です。
実際の利息は金利によっも大きく変わる
具体的な例を用いて、金利ごとで完済までに利息がいくらかかるのかを計算してみます。
ここでは、10万円を18%、15%、10%の金利で、1年間で完済する場合に発生する利息を計算してみました。それぞれで発生する利息は下表の通りです。
金利 | 完済までに発生する利息 |
---|---|
18% | 10,016円 |
15% | 8,031円 |
10% | 5,499円 |
このように、数%の違いでも発生する利息は異なります。完済するまでに発生する利息を把握して、返済計画を立てていくことが大切です。
返済シミュレーションを活用しよう
返済計画を立てるうえで、下記の返済シミュレーションを活用してみてください。
返済金額を計算するボックスでは、毎月の返済額と完済までに発生する利息を計算できます。
また、もう一方の返済期間を計算するボックスでは、完済までの期間と完済までに発生する利息を計算できます。
無理のない返済計画を立てるために、両方のボックスを活用してみてください。
カードローンの金利を比較するときのポイント
カードローンの金利には「〇%~△%」と幅があるため、単純に各サービスを見比べるだけでは正確な比較が難しいと感じるかもしれません。
金利の見方を間違えると、想定より高い利息を払うことになりかねません。ここで、正しく比較するポイントを押さえておきましょう。
比較の際は上限の金利に着目
金融機関は個人の信用を見て、いくらのお金を、いくらの金利で貸すのかを判断しています。信用というのは、借入れと返済を積み重ねることで築かれていきます。
契約当初の利用者は、金融機関から最低限の信用しか得られていない状態なので、限度額も低めで上限に近い金利となることが多いです。
そのため、カードローンの金利を比較する際は、上限の金利が他社と比べて低いかどうかを見るようにしましょう。
無利息期間サービスもうまく活用しよう
無利息期間とは、初めての利用であれば、借りたお金に対して一定期間利息がかからないというものです。これは、主に消費者金融で提供されているサービスで、無利息になる期間は一般的には30日間です。
実際に、金利18%で10万円を借りて10カ月で返済する場合、無利息期間のあり・なしでは完済までの利息はどうなるのかを考えてみます。
完済までに発生する利息は下表の通りです。
無利息期間 | 完済までに発生する利息 |
---|---|
あり | 6,884円 |
なし | 8,434円 |
ご覧の通り、無利息期間があると10万円でも完済までの利息は大きく変わります。
消費者金融は金利が高めに設定されていますが、少額を借りて短期間で返済ができるという人であれば、無利息期間のサービスを活用するのも方法のひとつです。
実際の金利は審査によって決まる
審査では、申込者の収入状況や他社からの借入状況などをもとに、借入限度額や金利が設定されます。そして、金利の低さは借入限度額に関係しています。
限度額が高いほど金利は下がる
カードローンでは、借入限度額と金利は別々に決められるわけではありません。
借入限度額が高くなるほど金利が下がる仕組みになっており、利息制限法という法律でも金利が決められています。
出典: 利息制限法第一章第一章 利息等の制限(利息の制限)
第一条 金銭を目的とする消費貸借における利息の契約は、その利息が次の各号に掲げる場合に応じ当該各号に定める利率により計算した金額を超えるときは、その超過部分について、無効とする。
一 元本の額が十万円未満の場合 年二割
二 元本の額が十万円以上百万円未満の場合 年一割八分
三 元本の額が百万円以上の場合 年一割五分
カードローンの利用者が返済できなくなるような高い金利を設定されることはありません。
カードローンの金利を下げる方法
カードローンの金利は、特定の条件を満たすことで下げることもできます。
担当者と交渉して金利を下げてもらうことは原則としてできませんが、初回の金利がずっと続くわけではありません。
必ずしも大幅に金利を下げられるとは限りませんが、ここで方法を紹介します。
借入限度額を増やす
カードローンの金利は、借入限度額が高いほど下がります。この仕組みを利用すれば、金利を下げられる可能性があります。
ここで、三井住友銀行カードローンの借入限度額と金利を見てみます。
借入限度額 | 金利 |
---|---|
100万円以下 | 12.0%~14.5% |
100万円超200万円以下 | 10.0%~12.0% |
200万円超300万円以下 | 8.0%~10.0% |
300円超400円以下 | 7.0%~8.0% |
400円超500円以下 | 6.0%~7.0% |
500円超600円以下 | 5.0%~6.0% |
600円超700円以下 | 4.5%~5.0% |
700円超800円以下 | 4.0%~4.5% |
この表のように、借入限度額ごとに設定される金利が異なります。カードローンによって、金利が下がる借入限度額も異なるので、公式サイトで確認してみてください。
借入限度額が増えても、その分多く借入れしなければいけないわけではありません。中には、金利を引き下げる目的で借入限度額を増やす人もいます。
ただし審査を受けなおす必要がある
借入限度額を増やすためには、初めて利用するときと同様に審査を受ける必要があります。いわゆる、増額審査というものです。
ただし、金利に不満があるからといって、すぐに増額審査を受けられるわけではありません。
増額審査では、収入状況や他社での借入状況だけでなく、そのカードローンで借りたお金を、きちんと返済してきたという利用実績が見られます。
一般的に、契約から6ヶ月以上の利用実績が必要と言われています。そのため、カードローンを始めたら、まずは借りたお金を遅れることなく返済し、実績を築くことに専念しましょう。
まとめ
カードローンの金利は利用を検討している人にとって、とても重要なポイントです。
様々なカードローンの金利を比較して、低金利のものだけでなく、無利息期間を活用するなど自分に合ったカードローンを選びましょう。
また、カードローンを利用する前に、事前に利用計画を立てておくことが大切です。
利用計画に沿ってきちんと返済を行い、利用実績を築くことができれば、借入限度額を増やして金利を下げることも検討してみてください。